GALAPAGOS旅行記 ─ 2日目①

バルトラ島・サンタクルス島

 ガラパゴスの玄関口であるバルトラ空港では、一人100$づつの入島税を取られるが、もっと高くてもいいのではないだろうか。これで確実にガラパゴスの自然が守られるのなら、300$でも高くはないと思う。
 また、外来の果物や植物などを持ち込ませないように、厳しい手荷物検査もある(「かりかり梅干し」は、見つかっても多分平気だろうな)。

バルトラ空港

 出口に「クマゲェ」と書いたミーティングボードを持ったドライバーと一緒にバスに乗り、プエルト・アヨラの町に向かう。

 空港のあるバルトラ島は、サンタ・クルス島の北の端っこにあり、サンタ・クルス島へはイタバカ海峡をはしけで渡るのだ。

イタバカ海峡

 遠くに、「フィンチの嘴」という名著を書いた イギリスの研究者夫婦がフィールドにしていた、ダフネ島がかすんで見える。
 よくもまぁ!あんな水もない断崖絶壁の島で、長年研究を続けたと思う!
 しかし、それは鳥島でアホウドリの研究、保護をしている長谷川先生も同じだ。
つくづく科学の前にひれ伏した研究者の謙虚さと探求心には、心の底から頭が下がる。

 はしけを降りて、ドライバーの車に乗り換えサンタ・クルス島を縦断する一本道を走る。

 サンタ・クルス島は、中央に高い山があるために北側は雨が少ない。そのために南に向かうに従って風景が違う。
町まで45分間、車窓から植生の違いを楽しむことが出来るのだ。
これもガラパゴスの醍醐味だろう。

 始めは、博覧会でもするために造成したものの、バブルがはじけてほったらかしになった埋め立て地のような風景だ。
真っ平らで、灌木がポシャポシャ生え、ところどころにサボテンだけがある。

サンタクルスの風景

 やがて、低木だけの風景になり・・・ちょうど20年前の足尾の風景のようだ。中央の山が見えてきた。ちょうど阿蘇の外輪山のような風景だ。

 そして、手入れのされていない雑木林のような風景が続き、突然椰子の木やバナナの木が見える。牧場や果樹園があり・・・人の手が入った自然、いわゆる「里山」になる。

 そしてプエルト・アヨラの町に着いた。ガラパゴス全体の人口が約16000人で、この町には1万人が住んでいる。ガラパゴス最大の町だ。

ホテルに着くなり、そうそうに荷物を置いて、さっそくダーウィン研究所に向かった。
ホテルから歩いても10分足らずだ。

あわせて読みたい